スペイン語の「~のはずだ」「~だろう」をマスター!未来完了形と条件法を徹底解説
「スペイン語の未来形は知っているけど、未来完了形って何?」
「同じ『~だろう』でも、未来完了形と条件法で使い分けが必要なの?」
スペイン語を勉強していると、未来の出来事を表す表現がいくつか出てきて、混乱してしまうことがありますよね。特に、**「未来完了形」と「条件法」**は、どちらも日本語にすると「~だろう」「~のはずだ」と訳せるため、使い分けが難しく感じられます。
でも大丈夫です!この記事では、未来完了形と条件法が持つ「時制」と「意味」の違いを、初心者の方でも理解しやすいように、具体的な例文を交えて徹底的に解説します。
1. 未来完了形(Futuro Compuesto)とは?
未来完了形は、未来のある時点までに「完了している」と推測・仮定する時に使います。
時制:未来の特定の時点を基準に、それよりも前に起きたこと
意味:「~してしまっているだろう」「~し終えているはずだ」
【未来完了形の形】
haberの未来形 + 過去分詞
haberの未来形:habré, habrás, habrá, habremos, habréis, habrán
【例文】
Para mañana, ya habré terminado el informe.
(明日までには、もうレポートを終えているだろう。)
→ 明日という未来の時点を基準に、レポートが完了していることを推測しています。
Supongo que ya habrán llegado a casa.
(彼らはもう家に到着しているはずだ。)
→ 今頃はもう到着しているだろうと推測しています。
このように、未来完了形は「未来の完了」や「現在に対する推測」を表すときに使います。
2. 条件法(Condicional Simple)とは?
条件法は、未来の出来事や現在の状況について、可能性が低いことや、仮定、推測を述べる時に使います。
時制:未来のある時点や、現在
意味:「~だろう」「~のはずだ」「~だろうに」
【条件法の形】
動詞の不定形 + 語尾の変化(-ía, -ías, -ía, -íamos, -íais, -ían)
【例文】
Serían las cinco de la tarde.
(たぶん午後5時だっただろう。)
→ 過去のある時点に対する推測です。
¿Quién estaría en casa a estas horas?
(こんな時間に家にいるのは誰だろう?)
→ 現在に対する推測です。
Me gustaría viajar a España.
(スペインに旅行したいんだけどなぁ。)
→ 願望や丁寧な依頼を表しています。
このように、条件法は「推測」だけでなく、「願望」や「丁寧な依頼」など、幅広い場面で使われます。
3. 未来完了形と条件法の使い分けをマスターする
両者の違いを理解するために、例文を比較してみましょう。
未来完了形:未来の時点での**「完了」**を推測
Para las 8 de la noche, la cena ya habrá estado lista.
(夜8時までには、夕食はもう準備ができているだろう。)
→ 8時という未来の時点で「準備が完了している」ことを表しています。
条件法:未来の時点での**「推測」**や、過去の推測、願望
¿Quién sería el responsable de este desastre?
(この惨事の責任者は誰だろうか。)
→ 過去の出来事に対する推測です。
【まとめ】
未来完了形は、**「未来のある時点で、ある動作が完了しているだろう」**と推測する時に使います。
条件法は、「不確かな事柄」(推測、願望、仮定など)を表現する時に広く使います。
4. まとめ:意味の違いを意識して使い分けよう
スペイン語の未来完了形と条件法は、どちらも「~だろう」と訳せますが、それぞれが持つ「時制」と「ニュアンス」が異なります。
未来完了形:「未来の完了」を推測する。
条件法:「現在・過去の推測」や「願望」など、より幅広い不確かな事柄を表現する。
この違いを理解すれば、あなたのスペイン語はもっと豊かで正確なものになります。ぜひ、これらの表現を実際に使って練習してみてください!