もう迷わない!スペイン語の『hay』と『tener』の使い分けを徹底解説
¡Hola!(こんにちは!)
スペイン語を勉強していると、最初にぶつかる壁の一つが「hay」と「tener」の使い分けではないでしょうか?
どちらも日本語にすると「ある」「持っている」といった意味になりますが、この2つの動詞はまったく違う役割を持っています。
今回は、あなたがもうhayとtenerで迷わないよう、その違いと使い分けを、例文を交えて分かりやすく解説します。
根本的な違い:存在と所有
hayとtenerの最も大きな違いは、それぞれが表す意味にあります。
hay:「〜がある・存在する」
不特定のもの、場所の存在を表します。
日本語の「〜がある」という表現に近いです。
tener:「〜を持っている・所有する」
特定のものを「所有」していることを表します。
日本語の「〜を持っている」という表現に近いです。
簡単に言えば、hayは「存在」の、tenerは「所有」の概念です。
【hay】「〜がある」の使い方
hayは、「〜がある」という存在を表す際に使います。この動詞は、一人称や二人称といった主語による活用がなく、常にこの形です。
不定冠詞と一緒に使う
例:Hay un libro en la mesa.(テーブルの上に一冊の本があります。)
数詞と一緒に使う
例:Hay dos gatos en la casa.(家に2匹の猫がいます。)
疑問文で使う
例:¿Hay un banco por aquí?(この辺りに銀行はありますか?)
【tener】「〜を持っている」の使い方
tenerは、「〜を持っている」という所有を表す際に使います。この動詞は、主語に合わせて活用します。
特定のものを所有している
例:Yo tengo un coche.(私は車を一台持っています。)
「〜である」という意味でも使う
例:Tengo hambre.(私はお腹が空いています。)
例:Tengo 25 años.(私は25歳です。)
実践で学ぶ! hayとtener の使い分け練習問題
それでは、hayとtenerの使い分けを、例文を使って確認してみましょう。
問題1:図書館にはたくさんの本があります。
( ) muchos libros en la biblioteca.
正解:Hay
解説:図書館に「存在する」ことを表すのでhayを使います。
問題2:私は日本語の本を1冊持っています。
( ) un libro de japonés.
正解:Tengo
解説:私が本を「所有」していることを表すのでtenerを使います。
問題3:冷蔵庫に牛乳ありますか?
¿( ) leche en el refrigerador?
正解:Hay
解説:冷蔵庫に牛乳が「存在」するかを尋ねるのでhayを使います。
【補足】hay queとtener queもチェック!
スペイン語の独学でつまづきやすい文法として、「hay que」と「tener que」も覚えておきましょう。どちらも「〜しなければならない」という意味ですが、ここにもhayとtenerの違いがあります。
hay que:一般的に「〜する必要がある」という意味で、不特定の人々がすべき義務を表します。
例:Hay que estudiar para el examen.(試験のためには勉強しなければならない。)
tener que:特定の人が「〜する義務がある」ことを表します。
例:Yo tengo que estudiar.(私は勉強しなければならない。)
まとめ
今回は、スペイン語初心者がつまづきやすいhayとtenerの違いを解説しました。
hayは「存在」(〜がある)
tenerは「所有」(〜を持っている)
というコツを覚えておけば、もう使い分けで迷うことはありません。