金のアクセサリーは資産になる?資産価値がある金とない金の違いを解説
金は、宝飾品としても投資対象としても人気が高い金属です。「金のネックレスは資産になる」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、すべての金のアクセサリーが同じように資産価値を持つわけではありません。
ここでは、金のアクセサリーが持つ資産価値について、その判断基準を詳しく解説します。あなたの持っている金のアクセサリーが、もしもの時に役立つ「資産」になるのか、一緒に見ていきましょう。
1. 資産価値を左右する「純度」と「ブランド」
金のアクセサリーの資産価値を判断する上で、最も重要な要素が金の純度とブランドです。
金の純度(K24、K18など)
純度が高ければ高いほど、資産価値は高くなります。純金(金100%)は「K24」と表記され、最も資産価値が高いとされています。
K18(金75%と他の金属25%の合金)やK14(金58.5%)などは、金以外の金属が含まれているため、K24に比べて金の含有量が少なく、資産価値も下がります。
ただし、K18は加工しやすく耐久性があるため、アクセサリーとして広く流通しています。
ブランドの価値
カルティエやティファニー、ブルガリなどの有名ブランドのアクセサリーは、金の素材価値に加えて、ブランドそのものの価値がプラスされます。
これらのブランド品は、中古市場でも高い需要があり、金の素材価格以上の値段で取引されることが珍しくありません。ブランドのギャランティカード(証明書)や箱なども一緒に保管しておくと、さらに価値が上がります。
2. 重さやデザインも重要なポイント
純度やブランドだけでなく、金のアクセサリー自体の特徴も資産価値に影響を与えます。
重さ
資産として考えるなら、重さ(グラム数)は重要な要素です。金はグラム単位で取引されるため、重ければ重いほど素材としての価値が高まります。
例えば、金のネックレスやブレスレット、インゴット(金の塊)などは、デザイン性よりも重さで価値が判断されることが一般的です。
デザイン
流行に左右されるようなデザイン性の高いアクセサリーは、時間が経つと価値が下がる可能性があります。
一方、シンプルなチェーンやリング、**喜平(きへい)**と呼ばれる鎖型のネックレスなどは、時代を問わず安定した価値を持つ傾向にあります。
3. 「投資」と「宝飾品」の違いを理解する
金のアクセサリーを資産として考える場合、それが投資用なのか宝飾品なのかを区別することが大切です。
投資としての金:
投資目的で購入される金は、インゴットや純金コインのように、金の純度と重さのみで価値が判断されます。加工賃やデザイン料が含まれないため、グラム単価が割安になることが多いです。
これらは換金する際も、手数料が比較的安く済むメリットがあります。
宝飾品としての金:
宝飾品は、金の素材価格に加えて、デザイン料やブランド料、職人の加工賃などが上乗せされています。
資産として売却する場合、これらの上乗せ分はほとんど評価されず、純粋な金の重さで買い取られることがほとんどです。
まとめ
金のアクセサリーは、純度が高く、重さがあり、信頼できるブランドのものであれば、十分な資産価値を持つと言えます。
しかし、デザイン料や加工賃が含まれる宝飾品は、売却時に購入価格を下回る可能性が高いことを理解しておくことが重要です。あなたの金のアクセサリーが持つ本当の価値を知り、賢く付き合っていきましょう。