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スペイン語の前置詞がスッキリわかる!基本の「6大前置詞」徹底解説


「スペイン語の単語は覚えられても、前置詞になると急に混乱する…」

そう感じたことはありませんか?

英語でいう inon にあたるスペイン語の前置詞preposiciones)は、文の中で単語と単語をつなぎ、場所、時間、方向、手段、目的など、さまざまな意味を表現する、非常に重要な役割を担っています。

しかし、adeenconporpara など、一見シンプルに見えるこれらの単語が、状況によって多様な意味に変化するため、使い分けに迷ってしまう学習者の方は少なくありません。

この記事では、スペイン語の文法力を飛躍的に向上させるために不可欠な、使用頻度の高い主要な前置詞に焦点を当て、その基本的な概念と、具体的な使い分けを豊富な例文とともに、わかりやすく解説します。これらの核心的な意味を理解することで、前置詞の使い方の基礎知識が整理され、より自然で正確なスペイン語表現が可能になるでしょう。


1. 動作の方向と帰属を示す前置詞:ade

➡️ 前置詞 a(〜へ、〜に、〜まで)

前置詞 a の中心的な役割は、「方向」「到達点」、そして**「行為の対象」**を示すことです。

主な意味具体的な機能と使用例
方向・移動目的地動作の最終点を示す。
Voy a la escuela. (私は学校へ行きます。)
時刻特定の時刻を示す。
La reunión es a las tres. (会議は3時です。)
人への動作直接目的語が人の場合、その前に置く(a の人)。
Veo a María. (私はマリアに会います/マリアを見ます。)
間接目的語誰々に向けて、という受益者を示す。
Le doy el libro a mi hermana. (私は妹にその本をあげます。)

⬅️ 前置詞 de(〜から、〜の、〜出身の)

前置詞 de の中心的な役割は、「起源」「所有・帰属」、そして**「材質」**を示すことです。

主な意味具体的な機能と使用例
起源・出発点場所時間始まりを示す。
Soy de Japón. (私は日本出身です。)
Abierto de 9 a 5. (9時から5時まで営業しています。)
所有・帰属誰々のもの何々のという所有や関連を示す。
La casa de Juan. (フアンの家。)
素材・材質何でできているかを示す。
Una mesa de madera. (木製のテーブル。)

2. 場所と時間を明確にする前置詞:encon

📍 前置詞 en(〜の中に、〜の上で、〜で)

前置詞 en の中心的な役割は、**「場所」「時間」における「固定された位置」**を示すことです。英語の inon の両方の意味を広くカバーします。

主な意味具体的な機能と使用例
場所(内部)内部広い場所(国、都市など)を示す。
Estoy en casa. (私は家にいます。)
Vivimos en Madrid. (私たちはマドリードに住んでいます。)
場所(接触)表面の上on の意味)を示す。
El libro está en la mesa. (その本はテーブルの上にあります。)
手段・方法交通手段を示す。
Viajo en tren. (私は電車で旅行します。)

🤝 前置詞 con(〜と一緒に、〜を使って、〜を持って)

前置詞 con の中心的な役割は、「同伴」「手段・道具」、そして**「特徴」**を示すことです。

主な意味具体的な機能と使用例
同伴誰かと一緒に行動することを意味する。
Voy con mis amigos. (私は友達と一緒に行きます。)
手段・道具何を使って動作を行うかを示す。
Escribo con un lápiz. (私は鉛筆で書きます。)
特徴・様態どのような状態特徴であるかを示す。
Un café con leche. (ミルク入りのコーヒー。)

3. 「理由・期間」と「目的・期限」を分ける前置詞:porpara

スペイン語の前置詞の中でも、特に学習者が混同しやすいのが porpara の使い分けです。どちらも「〜のために」と訳されることがありますが、その核心的な意味は大きく異なります。この違いの理解が、スペイン語の表現力向上の鍵となります。

🌀 前置詞 por(〜のために、〜によって、〜を通って)

前置詞 por の中心的な役割は、「原因・理由」「手段・媒介」「交換」、そして**「通過」といった、間接的で広範囲な背景期間**を示すことです。

主な意味具体的な機能と使用例
原因・理由動作が起こった背景動機を示す。
Lo hice por ti. (あなたのために(=あなたのせいで/あなたを思って)それをしました。)
期間・時間おおよその期間一日の時間帯を示す。
Estudié por dos horas. (私は2時間勉強しました。)
手段・方法何を通じて誰によって動作が行われたかを示す。
Hablamos por teléfono. (私たちは電話で話しました。)
交換・対価代わり価格を示す。
Te doy 5 euros por esto. (これを5ユーロと交換します。)

🎯 前置詞 para(〜のために、〜へ向かう、〜にとって)

前置詞 para の中心的な役割は、「目的・目標」「期限・期日」「受け手」、そして**「最終的な到達点」**といった、直接的で具体的なゴールを示すことです。

主な意味具体的な機能と使用例
目的・目標動作の意図目指すものを示す。
Estudio para aprobar el examen. (試験に合格するために勉強します。)
期限・期日いつまでに完了する必要があるかを示す。
El trabajo es para mañana. (その仕事は明日が期限です。)
受け手誰のためのものか、受益者を示す。
Este regalo es para mi madre. (この贈り物は母のためのものです。)
方向最終的な目的地を示す。
Salgo para Chile. (私はチリに向けて出発します。)

まとめ:前置詞の核心的な意味をマスターしよう

スペイン語の主要な前置詞である a, de, en, con, por, para は、それぞれの単語が持つ中心的なイメージや概念を理解することが、適切な使い分けへの近道となります。

  • a方向、到達(〜へ)

  • de起源、帰属(〜から、〜の)

  • en位置、場所(〜の中に、〜の上で)

  • con同伴、手段(〜と一緒に)

  • por原因、経過、交換(〜によって、〜を通って)

  • para目的、目標、期限(〜のために、〜へ向かう)

これらの基本的な機能を押さえれば、複雑に見える前置詞の用法もスムーズに整理できます。あとは、実際の会話や読書を通じて、様々な文脈での使い方を繰り返し練習することが、ネイティブのような自然な表現を身につけるための確実な方法です。

さあ、今日学んだ前置詞を意識して、あなたのスペイン語会話に活かしてみてください!

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