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スペイン語アルファベットと発音の全体図(日本語解説付き)


スペイン語を学ぶ上で最初に覚えたいのが「アルファベット」とその「発音」です。日本語話者にとっては読み方や音の感覚が少し違うため、全体を理解しておくとリスニングやスピーキングで役立ちます。ここでは、スペイン語アルファベットの一覧と、日本語に近い発音の説明をまとめました。


1. スペイン語アルファベット一覧

スペイン語のアルファベットは A〜Zの基本26文字に加え、伝統的には Ñ(エニェ) が特別な文字として扱われます。
また、発音上重要な CH、LL、RR などの複合音もあります(現在は正式にはアルファベットに含まれませんが、発音学習には必須です)。

文字 読み方(日本語風) 発音のポイント
A 日本語の「あ」とほぼ同じ。口を大きく開ける
B 文頭は「バ」、語中は「ヴァ」に近い柔らかい音
C セ / ス e, iの前は「セ」、a, o, uの前は「カ」
D 日本語の「デ」に近いが、語中は舌を歯に軽く当てる
E 日本語の「え」とほぼ同じ
F エフェ 日本語の「フ」に近い
G ヘ / ガ e, iの前は「ヘ」、a, o, uの前は「ガ」
H アチェ 発音しない(無音)
I 日本語の「い」とほぼ同じ
J ホタ 喉の奥から出す「ホ」の音
K 外来語にのみ使用
L エレ 日本語の「ル」に近いが舌は上の歯に軽く接触
M エメ 日本語の「ム」とほぼ同じ
N エネ 日本語の「ン」に近い
Ñ エニェ 「ニャ」と発音、単語例:niño(ニーニョ)
O 日本語の「お」とほぼ同じ
P 日本語の「プ」に近いが破裂音が弱い
Q uとセットで「ク」、例:que(ケ)
R エレ 文頭やRRは巻き舌、語中は軽く震える舌音
S エセ 日本語の「ス」とほぼ同じ
T 日本語の「テ」とほぼ同じ
U 日本語の「う」とほぼ同じ
V ウベ Bに近い柔らかい音(文中はBと区別しにくい)
W ウベドブレ 外来語に使用、「ワ」と発音されることが多い
X エキス 「クス」または「ハス」に近い音、単語による
Y イグリエガ 母音としては「イ」、子音としては「ジャ」のような音
Z セタ スペインでは「ス」、ラテンアメリカでは「サ」

2. 発音の特徴と注意点

a. 強い母音と弱い母音

スペイン語は母音がはっきりしている言語です。

  • 強い母音:A, E, O

  • 弱い母音:I, U
    日本語より口をしっかり開けて発音することが大切です。

b. RとRRの違い

  • R:語中で軽く震える舌音

  • RR:語頭や単語中で強く巻き舌
    例:pero(ペロ) vs perro(ペッロ)

c. CとGの変化

  • C:e, i → 「セ」、a, o, u → 「カ」

  • G:e, i → 「ヘ」、a, o, u → 「ガ」

d. Hは無音

単語例:hola(オラ)、huevo(ウェボ)


3. スペイン語発音を覚えるコツ

  1. 母音を徹底的に覚える
    A, E, I, O, U の音は日本語より明確に。

  2. 単語ごとに音読する
    「niño」「gracias」「perro」など、実際に声に出して練習。

  3. 巻き舌は練習必須
    RやRRは最初は難しいが、舌先を歯茎の裏に軽く当てて振動させる感覚で練習。

  4. 無音Hを忘れない
    英語の「h」と違い、スペイン語では完全に無音。


まとめ

スペイン語アルファベットは日本語話者にとって親しみやすい文字も多く、規則的な発音が特徴です。
母音をしっかり発音し、C・G・Rなどの変化に注意することで、リスニングとスピーキングの基礎を固めることができます。

初心者の方は、まず アルファベットの読み方+母音の練習+R/RRの巻き舌 を重点的に練習すると、会話力がぐんと上がります。

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