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スペイン語の「gustar」構文を簡単に理解するコツ


スペイン語を学ぶとき、初心者が最も戸惑うのが「gustar」の使い方です。「〜が好き」という意味ですが、日本語とは語順や主語の考え方が違うため、最初は混乱しやすいです。本記事では、初心者でもすぐに使いこなせるコツを具体例とともに解説します。


「gustar」の基本的な考え方

日本語では「私はリンゴが好きです」と言いますが、スペイン語では**「リンゴが私にとって魅力的である」という構造になります。つまり、「好きなものが主語」**で、「好きな人は間接目的語」となるのがポイントです。

  • 日本語: 私はリンゴが好きです

  • スペイン語: Me gusta la manzana.

    • la manzana(リンゴ) → 主語

    • me(私に) → 間接目的語

    • gusta → 動詞「gustar」


「gustar」の基本構造

  1. 間接目的語(誰にとって好きか)

    • me(私に)、te(君に)、le(彼に/彼女に/あなたに)、nos(私たちに)、os(君たちに)、les(彼らに/彼女らに/あなた方に)

  2. 動詞「gustar」の形

    • 単数のもの → gusta

    • 複数のもの → gustan

  3. 主語(何が好きか)

    • 名詞や動詞の不定詞(〜すること)

例文

  • 単数のものが好きな場合

    • Me gusta el chocolate.(私はチョコレートが好きです。)

  • 複数のものが好きな場合

    • Me gustan las manzanas.(私はリンゴが好きです。)

  • 動詞に対して使う場合

    • Me gusta bailar.(私は踊るのが好きです。)


「gustar」を使うときの便利なコツ

  1. 主語と間接目的語の関係を逆に考える

    • 日本語の「〜は私が好きです」ではなく、**「〜が私にとって好きです」**とイメージする。

  2. 複数か単数かで動詞を変える

    • 名詞が1つ → gusta

    • 名詞が複数 → gustan

    • 動詞の不定詞 → 常にgusta

  3. 間接目的語を必ずつける

    • me, te, le, nos, os, les がないと意味が通じません。

    • 例: Me gusta el café. ✅ / Gusta el café ❌


応用:否定文や疑問文

  • 否定文

    • No me gusta la pizza.(私はピザが好きではありません。)

  • 疑問文

    • ¿Te gusta el helado?(アイスは好きですか?)

  • 強調したい場合

    • A mí me gusta el fútbol.(私はサッカーが好きです。)

※「a mí」を加えると、誰にとって好きなのかを強調できます。


覚え方のまとめ

  1. 好きなものが主語、好きな人が間接目的語

  2. 単数 → gusta、複数 → gustan

  3. 動詞の不定詞もgusta

  4. 否定・疑問・強調も間接目的語を忘れない


例文で確認

  • Me gusta leer libros.(私は本を読むのが好きです。)

  • Te gustan los perros.(君は犬が好きです。)

  • A ella le gusta viajar.(彼女は旅行が好きです。)

  • No nos gusta la lluvia.(私たちは雨が好きではありません。)


このコツを押さえるだけで、「gustar」構文の理解は格段に楽になります。最初は逆向きの考え方に慣れることが大切ですが、何度も例文を作って使うことで自然に身につきます。

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