スペイン語の作文で損をしていない?書きがちな文法ミスと確実に得点を伸ばす改善策
スペイン語を学習していて、避けて通れないのが「西検(スペイン語技能検定)」や「DELE」などの試験ですよね。一生懸命勉強して語彙を増やしても、いざ作文(記述問題)になると、自分でも気づかないうちに「いつものクセ」でミスをしてしまい、点数を落としてしまう方が少なくありません。
特に、日本語とスペイン語では文法の構造が根本的に異なるため、直訳的な表現が不自然なミスに繋がることが多いのです。
「言いたいことは伝わるはずなのに、なぜか添削でバツがつく…」
「いつも同じような場所でミスをしてしまう」
そんな悩みを持つあなたのために、今回はスペイン語の試験で日本人が特に間違いやすい文法ミスを徹底解説します。単なるミスの指摘だけでなく、試験官に「この人は言語を深く理解している」と思わせるための具体的な改善策や、高得点を狙うためのテクニックをまとめました。
この記事を読めば、あなたのスペイン語ライティングの精度は劇的に向上し、合格へ大きく近づくはずです。
1. 最も多い「名詞と形容詞の一致」の落とし穴
スペイン語学習の基本中の基本でありながら、上級者でも試験の緊張感の中で間違えてしまうのが「性数一致」です。
なぜミスが起きるのか?
日本語には名詞の「性(男性・女性)」や「数(単数・複数)」によって形容詞が変化するルールがありません。そのため、頭の中にある日本語をそのままスペイン語に置き換えると、ついつい語尾の変化を忘れてしまいます。
改善策:書いた後に「逆からチェック」
文章を書き終えた後、名詞と形容詞、冠詞がセットになっているかを後ろから遡って確認する習慣をつけましょう。
間違い例: Las casa son blanco.
正解: Las casas son blancas.
特に注意が必要なのは、語尾が「-a」で終わる男性名詞(el problema, el idioma)や、「-o」で終わる女性名詞(la mano, la moto)です。これらを正確に使い分けるだけで、記述問題の基礎点はぐっと安定します。
2. 動詞の活用ミスと「主語の省略」のバランス
スペイン語は動詞の活用によって主語が判別できるため、主語(Yo, Túなど)を省略するのが一般的です。しかし、試験ではこれが裏目に出ることがあります。
紛らわしい活用の混同
特に接続法や過去形(点過去・線過去)が混ざってくると、活用形が似ているために混乱が生じます。
3人称単数と1人称単数の混同: 線過去の comía(私は食べていた/彼は食べていた)などは、文脈で判断できない場合、あえて主語を補う必要があります。
改善策:文脈が曖昧なら主語を添える
基本は省略で構いませんが、文の切り替わりや、複数の人物が登場するシーンでは、明確に主語を示すことで、採点者に「文法構造を正しく理解している」という印象を与えられます。また、不規則動詞のスペルミス(例:hacer → hice / hiciste)は致命的な減点対象になるため、自信がない場合は、より確実な類義語(同義語)へ言い換える勇気も必要です。
3. 「Ser」と「Estar」の使い分けをマスターする
「~です」を意味する2つの動詞の使い分けは、スペイン語学習者にとって最大の難所の一つです。
性質か、状態か
Ser: 本質、職業、出身、性格、時間など(不変的・永続的なもの)
Estar: 状態、所在、感情の変化など(一時的なもの)
改善策:形容詞との組み合わせによる意味の変化を知る
試験で差がつくのは、同じ形容詞でも Ser と Estar で意味が変わるパターンを正しく使えているかどうかです。
Ser listo: 頭が良い(才能)
Estar listo: 準備ができている(状態)
これらを適切に使い分けることで、「ただ単語を知っているだけではない、生きたスペイン語が使える」と評価されます。作文の中で感情を表現する際は、必ずその時の「状況」を反映した動詞を選びましょう。
4. 前置詞「a」と「de」の使いすぎに注意
スペイン語の文章をより自然にするためには、前置詞の使い方が鍵を握ります。特に日本人がやりがちなのが、英語の感覚に引っ張られた前置詞のミスです。
「直接目的語のa」を忘れない
人を目的語にする場合(例:私はマリアを見る)、Veo a María と前置詞 a が必要です。これを忘れると、文法的に不完全な文と見なされます。
改善策:動詞と前置詞をセットで覚える
単語単体ではなく、句動詞(動詞句)として暗記しましょう。
Tratar de(~しようと試みる)
Acostumbrarse a(~に慣れる)
Depender de(~次第である)
これらを正確に使えるようになると、文章の接続がスムーズになり、論理的な構成が可能になります。
5. 接続法を「守り」ではなく「攻め」で使う
中級以上の試験(西検2級やDELE B1以上)で、合否を分けるのが「接続法」の有無です。
間違いを恐れて直説法ばかり使うリスク
ミスを避けようとして、確実な直説法(現在形など)ばかりで文章を構成すると、内容は正しくても「幼稚な文章」と判断され、高得点は望めません。
改善策:特定のフレーズで接続法を組み込む
自然に接続法を盛り込める「決まり文句」を用意しておきましょう。
意見を述べる: No creo que + 接続法 (~だとは思わない)
願望を述べる: Espero que + 接続法 (~であることを願う)
目的を述べる: Para que + 接続法 (~するために)
これらを1〜2箇所入れるだけで、文章のレベルが格段に上がります。ただし、接続法の活用自体を間違えると逆効果なので、自分が完璧に使いこなせるテンプレートを持っておくことが収益(合格)への近道です。
6. 日本語特有の「直訳」から脱却する表現のコツ
最後に、文法以前の「表現のクセ」について触れておきます。
「~がある」の使い分け
日本語では「机の上に本がある」「私には夢がある」のどちらも「ある」ですが、スペイン語では Hay と Tener を明確に分ける必要があります。
存在を示すなら Hay
所有を示すなら Tener
文章を繋ぐ「接続詞」のバリエーション
文章が「Y(そして)」や「Pero(しかし)」ばかりになっていませんか?
Sin embargo(しかしながら)
Por lo tanto(したがって)
Además(さらに)
これらの論理的な接続詞を適切に配置することで、読み手(採点者)にとってストレスのない、非常に読みやすいプロフェッショナルな回答になります。
まとめ:ミスを減らし、合格を勝ち取るために
スペイン語の試験における記述問題は、減点法で採点されることが多いのが現実です。だからこそ、今回ご紹介した「ありがちなミス」を意識的に排除するだけで、スコアは確実にアップします。
性数一致を最後に必ず見直す。
SerとEstarの使い分けで語彙の深さを見せる。
接続法を効果的に使い、文章に知性を添える。
動詞と前置詞のセットを正確に記述する。
記述試験の対策は、独学ではなかなか気づきにくい部分も多いですが、一歩ずつ丁寧に見直すことで、あなたのスペイン語は必ず洗練されていきます。この記事で紹介したポイントを意識して、次の試験では自信を持って筆を進めてくださいね!