金の種類ごとの価格差を理解する|投資・資産運用・ジュエリー購入で失敗しないために
金は「安全資産」や「インフレに強い資産」として世界中で人気があります。しかし、ひとくちに「金」といっても、純金・18金・14金・ホワイトゴールド・金メッキなどさまざまな種類があり、それぞれ価格や価値が大きく異なります。
ここでは、金の種類ごとの違いや価格差をわかりやすく解説し、投資やジュエリー選び、資産運用に役立つ知識をまとめました。
1. 純金(24K)
-
含有率:99.9%以上の金
-
特徴:柔らかく、加工には向かないが「資産価値」として最も高い評価を受ける。
-
価格:金相場の影響をダイレクトに受けるため、最も高価。インゴット(延べ棒)や純金コインは投資用として人気。
👉 資産保全や長期投資向けに最適。
2. 22金(K22)
-
含有率:約91.6%
-
特徴:純金に近く、価値も高いが強度はまだやや弱い。
-
価格:純金より少し安価だが、国際的に人気が高く、特にインド・中東地域ではジュエリーとして多用される。
3. 18金(K18)
-
含有率:約75%
-
特徴:純金と比べて硬さが増し、日常使いのアクセサリーに最も向いている。カラー展開(イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールド)が豊富。
-
価格:純金より安いが、ジュエリー需要が多いため安定した価値を保つ。
👉 日本のジュエリー市場で最も流通量が多い。
4. 14金(K14)
-
含有率:約58.5%
-
特徴:18金よりさらに硬く、傷や変色に強い。価格も手頃で、ファッションジュエリーに多い。
-
価格:18金や24金より安いが、日常使いの耐久性が高いためコスパ重視の人に人気。
5. 10金(K10)
-
含有率:約41.7%
-
特徴:金の割合が少ないため変色しやすいが、価格が安く手に取りやすい。
-
価格:ジュエリー入門用として人気だが、資産価値としては限定的。
6. ホワイトゴールド・ピンクゴールド
-
ホワイトゴールド:パラジウムやニッケルを混ぜ、白っぽい色味に仕上げたもの。プラチナに似た見た目で人気。
-
ピンクゴールド:銅を多く混ぜ、温かみのあるピンク色。ファッション性が高い。
-
価格:18金ベースが多いため、価値は18金相当。ただしデザイン性やブランドで価格は大きく変動。
7. 金メッキ(ゴールドプレート)
-
特徴:真鍮やシルバーの表面に薄く金をコーティングしたもの。
-
価格:非常に安価。ただし耐久性や資産価値はほぼない。ファッション用途に限られる。
価格差のまとめ
-
資産運用・投資目的なら → 純金(24K)やインゴット
-
日常のジュエリーなら → 18金(K18)がバランス良し
-
コスパ重視なら → 14金(K14)や10金(K10)
-
デザイン性重視なら → ホワイトゴールド・ピンクゴールド
まとめ
金の価格は「含有率」と「需要」によって決まります。
-
含有率が高いほど価値は高いが柔らかい
-
含有率が低いと価格は下がるが強度やデザイン性が増す
-
資産目的かジュエリー目的かで選ぶ種類が変わる
金を「資産」として買うのか、「おしゃれ」として楽しむのか、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。